ー地球上の誰かがふと思った

 

古くはファミコンから最先端のPS5…今まで発売されたゲームは星の数ほどありますが、ゲーム大好き人間にとっての「人生最高のゲーム」は何なのでしょうか?みんなで発表しながらおしゃべりする座談会を開いてみました。

 

ゲームについてしゃべりたいのは、この男たち〜!

 

【ゲーム大好き人間】


40代後半。ハイラル王国に仕える青年。とある戦いの中で瀕死の重傷を負ったため、治癒効果のある遺跡「回生の祠」へ搬送され、そこで100年の眠りにつく。

紹介したいゲーム『SIREN』


40代前半。オレンジがかった明るい茶色の毛を持つ大柄のゴリラ。バナナ泥棒団クレムリンを相手に、ジャングルのヒーローとして冒険を繰り広げた。

紹介したいゲーム『STEINS;GATE』


30代後半。帽子とオーバーオールが目印の、口ひげを蓄えた配管工。様々な職業を体験し今では世界的なスターとなっている。ルイージという弟がいる。

紹介したいゲーム『Fallout4』


40代前半。ポケモンマスターを目指す10歳の少年。正義感が強く一つの事に向かって突き進む真っすぐで純粋な心の持ち主。(兼 この記事の執筆者)

紹介したいゲーム『Dyson Sphere Program』

 

■ギャラクシーの最高ゲーム

じゃあ早速…。やっぱり僕はこれ!SIREN!

【あらすじ】

2003年(昭和78年)8月1日、羽生蛇村でかつて大量虐殺が起きたという都市伝説に興味を持った高校生・須田恭也が単身で村を訪れるが、深夜の森で村人たちが怪しげな儀式を行っているのを目撃する。その姿を村人に見られ逃げ出す最中に、突如として村に大音量のサイレンが鳴り響いた。様子のおかしな村人たちが徘徊し、山中にあるはずの村の周囲が赤い海で囲まれてしまう。

逃避行の最中、須田は一人の盲目の少女・神代美耶子と出会う。ともに行動する中で、恭也は彼女が数十年おきに行われる「村の儀式の生贄」だと知る。そんな彼女を救うべく、恭也は2人で村から脱出しようと美耶子と行動を開始するのであった…

SIRENはいいよなあ〜。当時めちゃめちゃやり込んだ

みんなやったことありますよね?

パウッ

YESってことですね?うれし〜

当時のCMが怖すぎて放送禁止になって逆にそれで注目されてましたよね

斎藤工が出てませんでした?

あ、それは続編ね!まだ売れる前に主人公として抜擢されたんですよ〜

そっか、1の主人公はSDKか

須田恭也 略してSDK!

僕が思うSIRENの最高なところは、「断片的な情報をつなぎ合わせて全体像を考察させる」っていう構成! ひょっとしてこういうことじゃないか?とか自分で想像したり物語を補完したりできる余地があって最高だった

普通にぼんやりプレイしてたら「今なんでこうなってんの!?」ってなっちゃいますもんね

そうそう。各ステージで拾える書物とか資料といったパズルのピースを集めていくんですけど、ラスボスを倒してもパズルは完成はしないという。欠けたところを自分で考察するのがもう楽しくて楽しくて

ラスボスも何も教えてくれないし、そもそも何で倒さなきゃいけないのかも下手したら分からないこともあるかも

そう考えると確かに実況のしがいはある作りだな〜

ギャラクシーさんはSIRENの実況やってましたよね!

10数年前にSIRENの実況プレイをやったのがきっかけで、今の会社にスカウトされたので、SIRENを外すことなんか出来ませんわ……

SIRENって操作キャラが一人じゃなくて色んな登場人物を操って、その行動が様々に交錯していくのもシナリオに深みが出てましたよね

そうなんですよ。メインキャラの須田恭也は神代美耶子と出会い行動をともにするわけですが、ジュブナイル要素もあって良い…良いんだよ…

またやりたくなってきてる?

 

SIRENって怖さやストーリーの難しさもあるんですが、やっぱり「視界ジャック」っていうシステムが斬新すぎましたよね

 

※視界ジャック…一時的に他人の視覚と聴覚を盗用する能力。主人公達は視界ジャックを駆使して敵との戦闘を回避したり攻略のヒントを得たりできる

 

敵の視界を見れるのはすごかった!

安全なところから視界を盗み見して行動パターンを把握したり、キーアイテムのありかを見つけ出したり出来るのが良いよな〜

屍人が見つめてるところに鍵が落ちてるからこれであそこの扉を抜けて……でもその先に別の屍人が待ち構えてるからこっちに陽動して……みたいなパズル要素が最高だった。そして、パズルを無視してゴリ押しで駆け抜けたりできるのもまた良し!

いや〜でも、怖すぎ!暗すぎ!話わからんすぎ!!プレイしてて思ってました

それはほんとにそうなんですよね…

パズルもかなり難しくって、終盤のカセットテープの使い方も分からなさすぎてウケました

どんなんだっけ?

ラジカセを見つけて再生すると思いきや、ステージ上にどこにも無く…。で、あらゆるところを調べたら「中身の磁気テープをビーって伸ばして看板にくくり付けて引っ張って音を出すことで敵を陽動する」という感じでした。そういう使い方するんかい!的な

カセットテープを知らない若い子がやったら詰みそう

僕が苦しんだのは「4つある石碑の封印を解く」みたいなやつで、どの順番に解けばいいのかわからずに1時間くらいずっと屍人の行動を見続けました。「ひょっとしてこの屍人がお参りしてる順番か!?」って気づいた時の達成感ハンパなかったな

 

では最後にSIRENあるあるを一つ。終盤にとあるキャラクターが燃やされるんですが、そのシルエットがエビフライに似がち。

変な絵

 

■山口の最高ゲーム

次は自分、行かせていただきます!…あ、白衣着てきた方がよかったかも

つまり、ドクターマリオ!?

 

ドクマリじゃなくて、これだあ!シュタインズ・ゲート!!

【あらすじ】

秋葉原を拠点とする小さな発明サークル「未来ガジェット研究所」のリーダーである厨二病の大学生・岡部倫太郎は、研究所のメンバーと共に日々ヘンテコな発明を繰り返していた。ある日、ひょんなことから過去にメールを送ることが出来る発明品を生み出した岡部たちはそれを駆使して過去改変を行おうとするが、過去を変えたことで今いる世界の状態がどんどん変わっていき、大いなる代償を背負うことになる…

 

でたっ!ずっと言ってるもんね

これはもう最高のゲームです。好きすぎて友達とずーっと良さをネットラジオで語り続けてました

アニメは見たんですけど、ゲーム版はやっぱり違うんですか?

よくぞ聞いてくれました。アニメはトゥルーエンド一直線なんですが、ゲーム版は操作する自分の選択や決断で無数に世界線が枝分かれして、様々なエンディングがあります。そのバッドエンディングを乗り越えることで、トゥルーエンドが輝くんですよ

ゲーム版では分岐が選択肢で出るわけじゃないんですよね

そう!そこがものすごく斬新なとこなんです

え!?どういうことです?

 

明確な選択肢が出てストーリーが分岐するわけじゃなくて、会話してる時でも「いま過去改変しなきゃ!」と思ったタイミングで過去にメールを送ることでぐわっと世界が変わってくんですよ

ムズそう!!!!!

そうすると、どうなると思います?プレイしてる山口むつおはどうなると思います?

なに?

「自分の決断で過去を変えた結果、登場人物の人生を捻じ曲げてしまった…」という責任が自分に重くのしかかるんです!選択肢で選んでいくのとは全くベクトルが違う分岐の仕方なんです!

 

(ゴクリ…)

 

プレイしたのかなり昔なはずなのに、昨日やってきたみたいな熱量

それだけ記憶に残ってますね。なんならシュタゲが発売されてからのぼくの人生、すべてのモノをシュタゲと比べちゃって、しかもその結果 勝ててないんですよね

どんなに面白い映画見ても!?

「この映画面白かったなあ!」とは思うんですが、「でもシュタゲには負けるな…」ってなります

旅先ですごい絶景とか見ても!?

「めっちゃ良い景色だな〜!…でもシュタゲには負けるな…」です

感動するくらい美味しいお肉を食べても!?

「うわ!何これ!?うま〜〜〜!…でもシュタゲには負けるな…」ですね

そう考えると山口くんの人生、かなり辛いかも

今はNintendo SwitchやらiPhoneアプリやら、あらゆるプラットフォームでプレイできるので是非多くの人にやってもらいたいんですが、一個だけ注意事項を言わせてください。前半けっこうキツイ!ということ

どういうキツさかというと…

主人公・岡部の中二病がキチすぎる、というところですね。「フゥーッハッハッハ!!」って笑ったりしますから。あとはタイムリープなどの前提知識を解説する序盤がめちゃめちゃ長くって理解するのが大変です

アニメも3話くらいまでは堪える期間でしたね

でもそこを乗り越えるともう止まらなくなっちゃう

そういうこと!あ〜今日久々に話して色々思い出しちゃって、鳥肌立っちゃったわ…。ほら見て、鳥肌

 

宝毛(たからげ)だ!

うわ、こんなところに!

 

■加藤の最高ゲーム

僕はこちら!Fallout4

【あらすじ】

とある街に住む夫婦のもとに、アメリカに核が落とされるというやばいニュースが入ってきて、近くに設置された地下シェルター内にあった冷凍睡眠カプセルに入ったのだが、一時的に目が覚めたとき、パートナーが抱いていたかわいい息子を何者かに奪われたあげく、パートナーも銃殺されてしまった。そこから210年後、冷凍睡眠から覚めた主人公は息子を取り返そうと核で荒廃したやばすぎる街に繰り出すのであった

あ〜ベセスダのやつだ。最新作の「スターフィールド」で初めてベセスダに触れたけどかなりクセが強いよね

ぼくもやり始めてますが、やっぱり良くも悪くもベセスダって感じですね

ベセスダ…?食いもんか?

孫悟空がいる

ゲーム開発会社ですね。この「Fallout」シリーズとか「スカイリム」とか、とにかくボリューミーなゲームを出しがちなのが特徴です

 Fallout…核戦争とかそういうのが舞台でしたっけ?

そうなんです。好きすぎて、NEW GAMEからクリアまでをもう20周ぐらいやりました

そんなに!?

オープンワールドで色んなことが出来るので、最初からやり直して色々やりたくなっちゃうんですよね…。何なら永遠にこの世界にいたいぐらい

めちゃくちゃ好きだ

Fallout4は核戦争で滅びたクソみたいな世界なんですが、冷戦時代の文化のまま核戦争が起き、さらに数百年が経過していて…現代とはまた違うスチームパンク感があって最高なんですよね

 

あと…機械に放射性物質が使われてるのはもちろんのこと、飲み物とかにもバンバン含まれてるめちゃくちゃさも好みなんですよ…

飲み物に放射性物質が!?

「ヌカ・コーラ」っていう名前で、めちゃめちゃ美味いらしいです

nuclear(核)から来てそうな名前

放射性物質を体に取り込むとやばいことになりそう。そんなん飲んだらあかんで

もちろんそうですが、なんとその体内に入った放射能値をクスリで抑えることも可能なんです!

対策はあるんだ!

でも倫理観がぶっ壊れてる

体内に放射性物質を取り込みすぎるとどうなるんですか?

死ぬかゾンビみたいな化け物になっちゃうかなんですが、ゾンビみたいになったまま意識を保って不死の身体になるやつもいます。その状態で100年ぐらい生きてる人も…

 

ほへ

変なの

で、そのゾンビ状態で何百年も冷蔵庫に閉じ込められてた子どもがいて、プレイヤーがその子を確保して街に連れて行ったら、なんとパパとママも同じくゾンビ状態になってて何百年かに感動の再会を果たすことができた!っていう感動のエピソードもあるんですよね!

実際やったら熱いんだろうけど、結局どんなゲームなの!?

失礼しました…。結局は、冷凍睡眠中に連れ去られた自分の子どもを助けるというメインストーリーがありつつ、荒廃した世界の中で結成された野盗・武装集団・科学者集団とかの組織にどれか属して、対抗勢力と戦いながらのし上がっていく…という感じです

あ〜だったら色んな組織に属したり、一匹狼で行ったりみたいな色んなルート試したくなるかも

そうなんです!そこからも色んなストーリーが枝分かれしていくので、味わい尽くすためには1周じゃ足りないってことなんですよね〜

ストーリーとか設定を聞いたあとでさっきの「永遠にこの世界にいたい」っていう言葉の意味が染みてくる。加藤くんに合いすぎてるな…

ヌカ・コーラがぶ飲みさせて〜

 

■まきのの最高ゲーム

ちょっと変わり種なんですが、こちらを紹介させていただきます!ダイソン スフィア プログラム!ご存知ですか?

 

【あらすじ】

ダイソンスフィアプログラムのエンジニアとして、銀河に「ダイソンスフィア」を建築する自動化工場建設シミュレーション。様々な素材を収集して生産ラインを計画・設計し、完全に自動化された工場を徐々に構築します。工場を小さな作業場から銀河を越える巨大な産業帝国に発展させるために頑張るぞいなゲーム。

 

パウッ

NOってことですね。ここ2年で100以上のPCゲームをプレイしたんですが、一番プレイ時間が長いのがこれでした(330時)

ダイソン…掃除機のゲームけ?

そっちのダイソンやおまへん

スカイネットとかターミネーターの制御チップとか作った人?

『ターミネーター2』のマイルズ・ダイソンね。違います。物理学者のフリーマン・ダイソンが60年代に提唱したのがダイソン・スフィアで「恒星をまるごと人工構造物で包み込んで、恒星から放たれるエネルギーを全部吸収して利用しちゃお」っていう考え方のことなんです

スケールがでっけえや

まだ実現はしてないですよね

もちろん。高度に発達した宇宙文明だったらこういうのも実現してたかもな〜っていう程度の夢物語ではあるんですが、平たく言うとそのダイソン・スフィアを建造するのが目的のゲームです

へ〜。どうやって…?

そこなんですよ…。その大いなる目的のために、チマチマと工場長になって様々なものを作ってくのがメインのいわゆる「自動化工場建設ゲーム」となりますね。とにかく細かい作業が好きなので…

 

具体的に何をするゲームかというと、もう絵で描きますわ

ちょうどいいところにホワイトボードが

スタートすると、まず周りに「鉄が取れる鉱脈」「銅が取れる鉱脈」などがあるので、そこに掘削機を設置して採取します

ふむ

その掘削機にベルトコンベアをつなげて鉱石を運んで、その先に製錬所を置いてインゴットに加工します。出来上がったインゴットをさらにコンベアにのせて歯車とかワイヤーとか、様々な部品にしていきます

へえ

で、いろんな部品を作って少しずつ技術力を向上させながら自分の工場を広げて、足りない素材は別の惑星から取ってきたりなんかして、少しずつダイソン・スフィア建設に必要な文明を築き上げていく…というのが主な道筋です

それの何が楽しいんですか?

そう、そこなんですよ。とにかく生産には果てしない時間がかかるんですが、色んな惑星を股にかけた美しい生産ラインができると、モノがどんどん自動で流れていくのが最高に気持ちいい

その前に地道で細かい作業の繰り返しで発狂しそう

その発狂しそうなほどの根気で出来上がった生産ラインを…

 

眺める!これですわ

 

眺めるだけ!?

そう。眺める。「自分で作ったこの工場、色んな素材が適材適所に入っていって、なんて気持ちいいんだ…」ってなります

細かい作業好きだもんな〜

それこそ中学・高校時代にやったドラクエとかFFとかも候補にはなるかと思うんですが、シミュレーションというジャンルでこんなにハマったことが無かったので現状これが人生最高のゲームになっちゃいました

全然想像できないぐらいスケールが大きいゲームですね

そう!惑星間で物流ラインを構築したり、ワープ技術を発展させて遠くの星までレア資源を開拓しにいったり、すげ〜地味な作業を繰り返しながら最終的に星を包み込むダイソン・スフィアが出来上がったらめちゃくちゃ感動します

宇宙はロマンが詰まってるってことですね

そゆことっ

 

さようなら

というわけで、もっと色んな話も飛び出しましたが、本日はこれくらいでお開き!

みなさんもこの記事を読んだら是非「人生最高のゲームは何やろか?」と思い返してみてください。そのゲームはきっと皆さんの胸の中で熱く輝いていたことに気づかせてくれるはずだから…。